Sawney Bean's Cave
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管理人: Sawney Bean

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FAIR WARNING
B000FZDMVOブラザーズ・キーパー(初回限定盤)(DVD付)
フェア・ウォーニング
マーキー・インコーポレイティドビクター 2006-07-26

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 再結成したFAIR WARNINGのアルバム。去年の7月に出ていたみたいですが、私はずっと旅をしていたので、つい最近買って聴きました。再結成してどんな音になっているか興味ありましたが、良くも悪くもFAIR WARNINGらしいメロディアス・ハードロックですね。特に"Tell Me Lies"や"In The Dark"といった曲は昔からのファンが期待するFAIR WARNING節が全開の佳曲だと思います。個人的にはちょっと異色な"Generation Jedi"がお気に入りですが。作風としては解散前の「FOUR」に一番近い気でしょうかね。「RAINMAKER」も少し入ってるかな。それに解散後に各人がそれぞれの活動で得た経験をプラスって感じ(特にヘルゲのDREAMTIDE的なとこが多い)。

 ただ、前にも聴いたことのあるようなアレンジや歌メロが時々出てきて、全体的にセルフパロディというか、過去の遺産を劣化再生産しているという印象しか残りません。無難な曲ばかりですけど、どの曲も"Angels Of Heaven"や"The Heat Of Emotion"と比べると見劣りしてしまうのは事実なんで。個人的にはFAIR WARNING型のメロディアス・ハードロックは「GO!」で一つの到達点に達したと思っているので、どうしてもそうなってしまうんでしょうけど。

2007年08月06日23時45分54秒
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「超越」 / 零点


 今の中国で一番有名なロックバンド(たぶん)である零点のアルバム。日本で紹介される時は「歌謡ロック」と形容されることが多いみたいですが、日本的な意味での歌謡ロックとは違って、骨太でスケール感のあるロックサウンドにしゃがれ気味のボーカルが乗るという非常に硬派なロックをやってます。ハードな曲ではとことんハードですし、楽曲の質はかなりレベルが高いと思います。

 ただ、中国でゴリゴリのロックをやっても受けないので普段はバラードをヒットさせて稼いでいるそうです。確かに収録曲の1/3ぐらいはバラードですが、あからさまな甘ったるいバラードってほどではないし、パワーバラードと呼べるような壮大でパワフルなバラードも多く、ロック好きにも十分アピールできる音楽性だと思います。そして、こういうパワフルなバラードにはこのボーカルの声質がマッチしているんですよね。

 基本的には中国っぽさはほとんどないのですが、民謡風の女性ボーカルが入っている1曲があったりと、微妙に中華なとこをアピールしているのも良いです。ちなみに、私はこのCDを中国の南京のレコード店で買ったのですが、買ったCDを後でよく見ると台湾盤でした。台湾でもそこそこ人気あるんでしょうかね?

このアルバムの収録曲を2つほど見つけてきたので貼っておきます。

・愛不愛我
http://www.ppmmol.com/buspic/loveme.mp3
・イ余的愛給了誰
http://www.lyweb.com/music/0/love_who.wma

あとこのアルバムには入ってない曲ですがYoutubeでライブ映像がありました。
http://www.youtube.com/watch?v=e0n3gpmvl1E

2007年03月11日23時05分57秒
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「kıpır Kıpır」 / Deniz Arcak


 今回の旅で購入したCDの中で一番気に入っているのがトルコの女性シンガー、Deniz Arcakのこのアルバム。3年ぐらい前このブログにコメントをいただいた方に彼女を勧められたのですが、日本ではCDが手に入らないみたいで聴くチャンスがありませんでした。今回の旅でトルコに行った時にふと思い出してCDを買ってみました。トルコではどれくらい知名度のある人なのか分かりませんでが、イスタンブールのレコード店に行って「Deniz ArcakのCDありますか?」と訊いたらすぐに出てきたのでそこそこ有名な人っぽいです。

 声はそこまで美声というタイプではないのですが、艶があって懐の深い歌声が気に入っています。パワフルな中高音域が特徴的なシンガーだと思いますが、曲によっては繊細な歌い方もしていて、そーいう曲での曲調にマッチしたどこか哀愁が漂う歌声が魅力的です。もちろん歌唱力は申し分なし。どっかの島国と違ってトルコのポップ界は基本的に実力本位なんで、たいていのシンガーは歌が上手いんですよね。

 あと、トルコのポップって伝統的なトルコ音楽の影響が強いダンサブルな曲が多いんですけど、このアルバムの場合は欧米ポップの影響が濃く、ギターソロなどは思いっきりロックしてます。10曲目なんてリフは完全にロックですもん。でも、そーいう曲でも歌メロや音階など随所にトルコらしさが感じられてその辺のバランスが絶妙なんですよね。

 ぜひ一聴していただきたいのでネットでサンプル音源を探したのですが見つかりませんでした。代わりにYoutubeにPVがあったのでそれを。この"Eyvallah"という曲はアルバムの中で私が一番好きな曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=wCd2zqXiuQM

 ちなみに、アルバムのタイトルに含まれるı(点のないi)はトルコ語独自のアルファベットで日本語の「ウ」に近い音です。

2007年03月01日20時24分38秒
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「Byzantine」 / ジャド・ニューコム
B000AQKXTC「Byzantine」
Jud Newcomb




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 今年の7月に来日したトロイ・キャンベルと一緒にLOOSE DIAMONDSというバンドをやっていたオースティン在住のSSWの2ndアルバム。まず1曲目の“Plain & Simple”を聴いた瞬間に「これはヤバイ!」と思いました。私の大好きなカスレ気味のハスキーボイス、しかもブライアン・アダムス風でカスレまくりなんですよ。もうこれだけで好感度300%アップです。カスレ声だけで私を萌えさせてくれるのはこの曲だけですし、他の曲の中にはカスレ度はやや低めで芯のある力強い声で歌っている曲もありますが、それでも魅力的な声をしていると思います。ボーカリストとしての力量はまぁ平均点レベルってとこですが、味のある個性的な歌だと思いますし、音楽性にもマッチしているのではないでしょうか。

 下記のウォルター・トラガートのアルバム以上に収録曲のスタイルは多種多様で、“You And Your Lady”のようなウエストコーストの風を感じさせるオシャレな曲もあれば、“Something Real”のようにカントリーテイストの濃い曲もあり、泥臭い面とポップでオシャレな面との両方持っているのが面白いですね。ただ、私のようなライトなリスナーにはコテコテな曲はちょっと濃すぎて、“Plain And Simple”や1st収録の“You Were There For Me”といった曲ほどの興奮は得られませんでした。曲で言うと、前述の“Plain & Simple”が私的キラーチューンで、その他にはカスレ気味の声が映えるバラードの“I Think Of You”や“Is That Anyway”、“Gwendolyne”や“Repeated Mystery”あたりがお気に入りです。

 LOOSE DIAMONDS解散後はプロデューサーとして活躍しているだけあって楽曲のアレンジも凝っていて、女性バックボーカルやストリングスの使い方も絶妙です。“You And Your Lady”の女性コーラスとか“Damaged Goods”のサックスソロとか、“I Think Of You”のピアノとか私のツボを刺激してくれるポイントが多数あって何度も昇天しかけました。

 また、彼は地元オースティンではギタリストとして高く評価されているらしいですが、確かに職人芸的なギターにはセンスの良さを感じます。技巧的な派手さはありませんが、“Someone To Share It With”のソロに代表されるように、印象的なフレーズを一音一音大切にして丁寧に弾く人だなと思いました。つか、エレキのソロも良いですが、私が惹かれたのはアコギによるバッキングで、“Repeated Mystery”や“Gwendolyne”などでの繊細なプレイはぜひ生で聴いてみたいと思わせる魅力があります。

 注:下のウォルターのレビューに比べると文章が短くて中身も薄いですが、それは単に体調の関係です。どうも風邪を引いたみたいで、夜になって頭がガンガンしてきました(ウォルターの文章は昼間仕事中に書きました)。明日はこの二人を見るために広島まで行くのですが、こんな体調で大丈夫かな・・・。ちょっと心配です。

[ 関連エントリ ]
*DWHQの次回招聘アーティストが決定!
*トロイ・キャンベル at 広島 Kapone

2005年11月22日21時01分35秒
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「Lousy With Desire」 / ウォルター・トラガート
「Lousy With Desire」 / Walter Tragert
 いきなりですが、今年の私的ベストアルバムが決まっちゃいました。このウォルター・トラガートの2ndアルバムです。彼はオースティンで活動するSSWで、DWHQの招きで現在スクラッッピー・ジャド・ニューコムと来日中です。最近まで彼の名前すら知らなかった私は、「ライブの予習のためにとりあえず買っておくか」という半ば義務的な気持ちでGoateeの通販で購入したのですが、これがホントに素晴らしい出来で、ここ1週間ほどは取り憑かれたようにこのアルバムを何度も繰り返して聴いています。

 Goateeの松本さんのペンによるライナーでも書かれていますが、これがホントにオースティンのSSWのアルバムかと思うほどスタイリッシュで、カントリー的な泥臭さやアメリカ的な乾きとは無縁のどこか艶と憂いのある音楽です。ラジオでガンガンかかっていてもおかしくないくらい良い意味でのメジャー感があって、とても次のアルバムのスポンサー探しに苦労している人のアルバムとは思えません。

 音楽的には、ソウルミュージックやブルーアイドソウル、英国パブロックからの影響を受けていると紹介しているところが多いですけど、モロにソウル風なのは1曲目の“Singing On The Radio”だけですし、ブルーアイドソウル的なのはボーカルや曲の味付けだけで、楽曲に限って言えば基本は実にストレートでアメリカンなロックだと思いますね(1stはもう少し影響が色濃く出ていますが)。音楽性は少し違いますが、私の大好きなリッチー・サンボラの2ndと同じ“臭い”を感じます。まぁ偉そうに語れるほど私はパブロックにもブルーアイドソウルにも詳しくないのですが、ルーツロックやアメリカーナというジャンルを超えた普遍的な魅力を持つ音楽なので、一部の愛好家だけのものにしておくにはホントに勿体ない逸材であることだけは確かです(*)。

 とにかく、ソウルとかパブロックとかはこの際どうでも良くて、とにかく曲が素晴らしいんです。収録曲のスタイルは非常に多彩で、前述のソウル風の“Singing On The Radio”に軽快なロックンロールの“Harder Tonight”や“What Do You Want”、美しいバラードの“What Else Can I Do”、ピアノだけをバックにムーディーに歌い上げる“Under The Rainbow”、弦楽四重奏をフィーチャーした異色の“Tosca Girls”、思わず一緒に歌っちゃうくらいキャッチーなサビを持つ“Always On Fire”、と音楽的な引き出しの多さを見せつけながらも、不思議と統一感がありますし、どの曲もフックの効いた親しみやすいメロディを備えています。また、どんなスタイルの曲でもシンプルかつコンパクトにまとめられているのも良いです。最近は歳のせいか新しいアルバムを聴いてもなかなか曲を覚えることができないのですが、このアルバムは1回聴いただけでほとんどの曲が頭に入りました。

 ウォルターの声はクセのないストレートなロック向きの声で、声質的にはブルース・スプリングスティーンを少し上品にしたって感じでしょうか。歌唱力もかなりのもので、張りのある中音〜高音部が素晴らしいです。この声でソウルフルに歌い上げるボーカルは貫禄十分で、何度聴いても惚れ惚れします。実は上で私がリッチー・サンボラの名前を出したのは、声を張り上げて力強く歌い上げる時の雰囲気が少し似ているからというのもあるんです。この歌声を生で聴けるのかと思うとライブが待ち遠しいです。プロデュースを務めギターも弾いているスクラッピーの貢献度も大きくて、私のお気に入りである“Hands Of The Devil”のギターは最高です。MySpaceでは3曲ほど試聴できるようになっていますし、日本ツアーはまだ半分以上の日程が残っていますので(ツアーの日程)、ぜひお近くにお住まいの方はライブに足を運んでみて下さいな。

 ちなみに、イタリアのインディレーベルから発売された1stアルバム「Heavy Just The Same」は音質や洗練度という点ではやや劣りますし、今作に比べるとブルーアイドソウルなどからの影響が少し濃いですが、基本的には同じ路線なのでオススメです。この2ndと同様にGoateeで購入できます。

(*)この文章はどこも見ないで思いつくままに書いたのですが、後になってDWHQの紹介文に「決して一部のマニア受けで終わるようなものではなく幅広い層にアピールできるその才能」とほぼ同じ内容の文面があるのを発見。みんな思うことは一緒なんだなぁと思いました。

2005年11月22日19時25分40秒
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「Live in the USA」 / KARNATAKA
B0000DG04A「Live in the USA」
KARNATAKA




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 すでに解散したイギリスのシンフォニック・ロック・バンドのライブDVD。Amazon.comで購入した北米盤ですが、リージョンフリーでした。いきなり私のお気に入りである“Time Stands Still”で幕を開けるという構成なのですが、初めて聴いた時は音が荒いし薄いなぁという印象を受けました。作り込まれた厚い音が聴けるアルバムが印象に残っているのでどうしても違いが気になりますが、ライブではキーボード1人で全部やらないといけないのでそりゃ音も薄くなりますよね。初めは気になりますが、慣れてくると気にならなくなってきますのでまぁ特に問題はないです。

 KARNATAKAのライブ映像を見るのは初めてなのですが、やっぱりフロントに美女が2人も並んでいるのは華があって良いですね。ヒッピー風(?)の衣装を着て気品ある雰囲気を漂わせながら、曲に合わせて踊ったりマラカスを振ったりする2人の姿は見ているだけで心が和みます。ボーカルのレイチェル嬢の美しい歌声も当然ながら、メンバー自身も語っているように、3rdアルバム(2ndだったかも)から加入したアン・マリー嬢の存在感も大きいです。彼女のフルートとバックコーラスが映える“After The Rain”や“Strange Behaviour”の美しさといったらもう言葉では言い表せないくらいですね。

 あと、アルバムレビューでも書きましたが、ギターのポール・デイヴィスのプレイはホント素晴らしいです。かなりテクニックがありそうな感じですが、決して小手先の技巧に走ることなく、選び抜かれた音を綺麗なクリーントーンで丁寧に奏でる姿には惚れ惚れします。バンド解散後は何をやっているんでしょうかねぇ。ちょっと気になります。他のメンバーも控えめながら熟練した演奏を聴かせてくれます。

[ 追記 ]
 これを書いた後に久しぶりにオフィシャルサイトに行ってみたら、何と活動再開がアナウンスされていました。ただ、バンドの創始者であるベースのイアン・ジョーンズを除く全てのメンバーが入れ替わっているみたいです。ギターだけじゃなくて、フロントの2人までもいないってのが残念ですが、イアン・ジョーンズは作曲面でも大きな役割を果たしてたので、それなりに作品を生み出してくれるんじゃないかなと思います。ただ、レイチェル嬢とアン・マリー嬢のいないKARNATAKAなんて・・・とも思いますが・・・。ちなみに、ドラマーは元IT BITESの人とか。

[ 関連エントリ ]
*今週の1枚:「DELICATE FLAME OF DESIRE」

2005年11月20日23時53分23秒
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「Carwreck Conversations」 / Ralston Bowles
「Carwreck Conversations」 / Ralston Bowles
 70年代からミシガンの音楽シーンで活躍するSSWが昨年リリースしたデビュー作。ジャンル分けをするならルーツロックというジャンルになるのでしょうが、長らく地元に根付いた活動をしてきた人だけあって、最近流行のオースティン系のSSWとは一味違った独特の雰囲気があります。

 彼の音楽のベースとなっているのはカントリーやフォーク、ポップ、土着的アメリカンロックでしょうけど、それらの影響を上手く消化して自分のスタイルを築き上げています。そんな彼の音楽性を一言で説明するなら、都会的に洗練されたモダンでメロウなロックという感じでしょうか。"One More Holiday”や“Draper”といった曲ではアコギのバッキングが良い味を出していますし、“Being Young”や“Everybody But You”など随所で効果的に使用されているエレキギターはロックテイスト満載で良いアクセントになっています。また、マンドリンとハーモニカが何とも言えない郷愁を醸し出す“Grace”も私のお気に入りです。

 ストレートでクセのないRalstonの声は非常にマイルドで音楽性によくマッチしています。歌唱力も申し分なく、“James Dean”や“Grace”のサビのボーカルはゾクゾクするほどカッコ良いです。歌詞は比較的パーソナルでスピリチュアルな内容ですが、身近で普遍的なことを歌っていますし、“Draper”に代表されように、過去や現在の自分と向き合うことで外の世界との整合性を探るというかそんな印象を受けました。一見すると軽そうに見える“James Dean”の歌詞も、注意して読むとなかなか奥が深いことが分かります。

 今までに何度か彼とはメールでやりとりをしたことがあるのですが、メールの文面から受けた印象をそのまま音にしたような音楽で、彼の真摯な人柄がよく表れていると思いました。間違いなく私が一生お付き合いするアルバムの一枚になることでしょう。彼が私にメールを送ってこなければ恐らく彼の音楽に出会うことはなかったわけですし、ホントにインターネットで素晴らしいと思いますね。オフィシャルサイトでこのアルバムに入っている“Everybody But You”という曲が聴けるのでお暇な方はぜひ聴いてみて下さいな。

[ 関連エントリ ]
*Ralston Bowlesって知ってます?

2005年11月15日20時44分45秒
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「WE ROCK」 / DIO
B000AU1MEI「WE ROCK」
DIO




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 80年代にビデオで発売されその後長らく絶版となっていた全盛期のDIOの2本のライブを収めたDVD。実はこの頃のDIOのライブ映像を観るのは初めてなのですが、こんなにカッコ良かったんですね。こりゃメタルファン必見ですよ。ロニーのボーカルは今でも相変わらず凄いですけど、バンドの音はやっぱりこの頃が最高ですもん。特にヴィヴィアン・キャンベルのギターの素晴らしいこと。ギターヒーロー然としたルックスもさることながら、テクニカルで煌びやかなプレイの前にはクレイグ・ゴールディやトレイシー・Gの存在なんてカスみたいなものです。正直、DEF LEPPARDでのヴィヴィアンのプレイに感銘を受けたことはないのですが、このDVDでは胸を熱くさせられるシーンがいくつもあります。ホントにDIOは惜しい人物を失ったと思いますね。って、別に死んだわけではありませんが。

 ロニーの声も艶々で絶好調です。特に「THE LAST IN LINE」のツアー時のフィラデルフィアでのライブは素晴らしくて、DVD化されことが先日発表されたRAINBOWの77年のライブよりも、こっちの方が遙かに張りと伸びのある声が聞けると思います。あと、今より少し若く見えるだけでルックスにほとんど変化がないというのも驚異的ですが、タイトな衣装に身を包んでステージ上を精力的に動き回っており、その辺に若さを感じます。

 つか、ライナーを読んで初めて知ったんですけど、「HOLY DIVER」と「THE LAST IN LINE」ってアメリカで30位以内に入っていたんですね。フィラデルフィアでは結構大きめの会場にびっしりと観客が入っていて、パイロや火を使った演出やステージに巨大なヘビが登場したりと、最近のアメリカでのDIOのツアーの規模とは比べものにならない規模です。生で観たかったなぁと思いました。
 
[ 関連エントリ ]
*DIOとSPIRITUAL BEGGARSが来日!
*「MASTER OF THE MOON」 / DIO
*DIO & SPIRITUAL BEGGARS at ZEPP OSAKA

2005年11月12日18時56分01秒
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「The Other Woman」 / RENAISSANCE
B00005Y4OK「The Other Woman」
RENAISSANCE



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 70年代から80年代初期に活躍したイギリスの叙情派プログレバンドのRENAISSANCEの中心人物であったマイケル・ダンフォードが95年にステファニー・アドリントンという女性シンガーを迎えてRENAISSANCE名義で発表したアルバム。私はアニー・ハズラム時代のRENAISSANCEに多大な思い入れがあるので、この作品は今まで避けてきたのですが、RENAISSANCEファンとしてはやっぱり聴いておかないといけないだろうってことで購入しました。

 ステファニー・アドリントンのボーカルは透明感溢れるアニーのエンジェル・ヴォイスと比べると天と地ほどの違いがありますし、声量がちょっと弱いような気がしますが、シンガーとしてはそれなりに力量はあると思います。“The Other Woman”ではアニーのような気品のある歌い方をしたかと思えば、“Lock In On Love”では感情豊かに歌い上げたりと表現力もなかなかのものです。

 曲は基本的には後期RENAISSANCEの雰囲気を踏襲していると言えますし(エレキギターのソロには違和感を感じますが)、“Deja Vu”のサビのボーカルラインなどはいかにもマイケル・ダンフォードの書きそうなメロディですが、やっぱりファンとしてはこれをアニーが歌っていたらなぁと思ってしまいます。“Don't Talk”のような中途半端なポップソングはつまらないのですが、それを除けば新曲のクオリティはまぁそこそこの出来ですし、名曲“Northern Lights”のリメイクも悪くはないです。ただこれをRENAISSANCEの作品として認めるかと訊かれるとやっぱり私の答えは否ですね。アニーだけじゃなくて、ジョン・タウトのリリカルなピアノもなければジョン・キャンプのゴリゴリのベースもないんじゃやっぱりRENAISSANCEじゃないですよ。

 ちなみに、マイケル・ダンフォードとステファニー・アドリントンの活動はこのアルバム1枚で終わります。RENAISSANCEは2000年にアニーを含めた全盛期のラインナップで復活を果たし「Tuscany」をリリースします。翌年には来日公演も実現したのですが、その後は全く音沙汰が無く現在に至ります。2,3年前にニューアルバムを準備中という噂も流れましたが、最近のアニー・ハズラムは油絵にハマっているみたいですし、活動再開はないんでしょうかねぇ・・・。

2005年11月10日21時11分02秒
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「HOME」 / THE CORRS
B000ARXAUU「HOME」
THE CORRS



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オフィシャルサイトでサンプル試聴可

 コアーズが幼少の頃から親しんできたアイリッシュのトラッドをカヴァーした新譜。コアーズは初期のアイリッシュの香りのする曲が好きだったので、ポップ化が進んだ最近の曲はあまり好きではなかったのですが、とことんアイリッシュなこのアルバムは文句なしに気に入ってます。私のような門外漢が知っている曲は“My Lagan Love”や“Peggy Gordon”、“Haste To The Wedding”ぐらいですが、どの曲もコアーズ流のトラッドポップにアレンジされていて非常に聴きやすいです。昔から慣れ親しんだ曲なのでアンドレアは無理なくノビノビと歌っており、特に“Heart Like A Wheel”での情感たっぷりの歌唱は素晴らしいです。シャロンがボーカルを取っている“Dimming Of The Day”もなかなかの出来で良いです。シャロンの声のキーや歌い方はアンドレアとは違いますけど、少し鋭角的で芯のある声という声質は驚くほど似ていますね。

 フィル・ライノットのソロ曲のカヴァーである“Old Town”がちょっと浮いている気もしますが、アンプラグド・アルバムでもこの曲をやってましたし、彼らのお気に入りなんでしょうね。どーせなら、もう一人のアイルランドの英雄であるゲイリー・ムーアの“Over The Hills And Far Away”なんかもやって欲しいと思うのですが・・・。まぁ多分無理でしょうね。それでも、スタイルの違う曲でも見事なアレンジセンスでコアーズ色に染め上げているのはさすがです。何も知らない人が聴いたらコアーズの曲と言われても何の違和感もないでしょう。

 あと、ライナーにジムによる各曲の解説が載っているのですが、「両親がよくやっていた曲」という言葉が何度も出てくるんですよね。こういうのはやっぱりアイルランドならではだと思うし、そういう土壌があったからこそ今のコアーズの音楽があるのだということがよく分かります。ということで、アイリッシュ好きな方はもちろんですが、むしろCMで曲が使われているのを聴いてコアーズを知ったような人にぜひ聴いて欲しいアルバムです。

2005年11月05日22時00分08秒
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「Ascendancy」 / TRIVIUM
B000793ANI「Ascendancy」
TRIVIUM



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CD Universeでサンプル試聴可

 先日ARCH ENEMYのゲストとして来日したフロリダのメタルバンドの2nd。ライナーによるとリーダーのマット・ヒーフィーは「KILLSWITCH ENGAGEに憧れていた」そうで、「ナップスターでIN FLAMESの“Jotun”を聴いて衝撃を受けた」そうですが、その言葉通りIN FLAMESやKILLSWITCH ENGAGE、SHADOWS FALLといったバンドからの影響が顕著な“今風のメタルコア”です。上記のバンドのフォロワーとしては楽曲の質も演奏も文句無しにトップクラスですが、オリジナリティという点ではまだ向上の余地はあるかなと思いました。デス声とクリーンボーカルの使い分けや切れ味の良いメタリックなリフ、そして弾くまくりなギターソロが特徴なんでしょうけど、ギターソロ以外は個性と呼べるほどのインパクトはありません。まぁどのバンドも最初はそんなもんですから、ここからどう進化できるかがポイントでしょうね。他のアメリカのメタルコア勢と比べるとハードコア色は稀薄で、吐き捨て型のボーカルを除けばほぼ完全にメタルなので、できればその辺を伸ばしていって欲しいと思うのですが。

 と偉そうなことを言ってみましたが、若さにまかせた猪突猛進なメタルはカッコいいことは確かで、メロディアスなリフが痺れる“Like A Light To The Flies”やイントロのメイデンチックなツインリードが堪らない“A Gunshot To The Head Of Trepidation”といった曲を聴いていると思わず頭を振りたくなります。ライブの予習のためにこのアルバムを通勤中に聴いていたのですが、電車の中でヘッドバンギングをしたい衝動を抑えるのが大変でした。クリーンボーカルのみで歌われる“Dying In Your Arms”も切なくて良いですね。

 あと、荒削りながらかなりのテクニックを感じさせるマット・ヒーフィーのギターも高ポイントです。時にスラッシーに、時に正統派メタル風に鋭く刻まれるリフときっちり構成されたギターソロには胸が熱くなります。ライブでもかなり弾けていましたし、新たなギターヒーローの誕生を予感させるものがありますね。今後が非常に楽しみなバンドです。

[ 関連エントリ ]
*ARCH ENEMY at ZEPP OSAKA

2005年11月04日19時50分28秒
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「ANNIEMAL」 / アニー
B000AHQG4W「ANNIEMAL」
Annie




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US盤のページでサンプル試聴可

 気が付いたらこのCDが部屋にありました。Amazonで買ったみたいですが全然記憶がありません。とりあえず聴いてみようってことでコンポに入れたのですが、1曲目からエレクトロポップって感じのサウンドで、その後もサンプリングや打ち込みばかりの曲が延々と続く・・・。どうしてこのアルバムを買ったんだろうと夜中に一人で首をひねっていました。何となく注文した覚えはあるので、どっかで紹介されているのを見て、サンプルを聴いて買ったんだと思うけど・・・。ホントにサンプルを聴いたのか?>私

 ライナーの解説を読むと彼女はノルウェーのアーティストでアメリカやイギリスでも大人気らしいです。元々はDJとして活躍していて、それがやがて自分で曲を作って歌うようになてブレイクしたんだとか。歌はそんなに上手くないし、声も細いし、専門外のジャンルなので曲の善し悪しも分からないし、いくら私の守備範囲が広いとはいえ、さすがにこれはちょっと厳しいところがあります。敢えて褒めるところを挙げるなら、タイトルトラックの“Anniemal”や“Me Plus One”は80年代ポップス的要素があって悪くはないと思いますね。全体的にもう少しポップなら私でも聴けると思うのですが・・・。何でこんなCDを買っちゃったんだろう・・・。

2005年11月01日19時34分06秒
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「The Sound of Requiem」 / Tiny Tin Lady
B0009V6G7G「The Sound of Requiem」
Tiny Tin Lady



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オフィシャルサイトでサンプル試聴可
 以前にも取り上げたイギリスの若手フォークグループのデビューアルバム。まだ10代の女の子3人+男1人という構成ですが、フォーク/トラッド界の大御所、FAIRPORT CONVENTIONに可愛がられているらしく、今年のグラストンベリーやクロップレディにも出演しています。ジャケット裏のサンクスリストにはFAIRPORTの他にもサポートとしてプレイしたことのあるDYLAN PROJECTやミッジ・ユーロなど大物の名が並んでおり、彼女たちがいかに期待されている存在かが分かりますね。

 以前にオフィシャルサイトでダウンロードできたライブ音源と比べると、このアルバムはきっちりとバンドとしてまとまっているなというのが第一印象です。まぁ当時は正式メンバーはギターとボーカルのGibbon姉妹二人だけのユニットでしたから当たり前の話ですけど、アコギの音色と姉妹のハーモニーを活かした素朴さや素人っぽさが好きだったので、ほぼ全曲でドラムが使われストリングスもふんだんに使われているこのアルバムには少し違和感があります。正直、そういう装飾を省いてもっとシンプルにした方が持ち味が出るのになぁと思ったりもしますが、聴き込むうちにこういうアレンジも違う魅力があっていいかなぁと思うようになってきました。

 収録曲の中で私が一番惹かれたのは“With Love”という曲です。以前は“Silly Rabbit”というタイトルだったのですが、オフィシャルサイトでライブバージョンがダウンロードできた頃から好きだった曲です。10代らしい素朴な恋心を歌った歌詞をピアノの伴奏をバックに可愛らしく歌い上げるという曲で、聴いているだけで胸がキュンとしちゃいます。ボーカルのBethちゃんは魅力的な声をしていますが(微妙にサンディ・デニー風)、ボーカルテクニック的にはまだ稚拙なところがあるので、この曲のように可愛らしさとバックコーラスでボーカルの力不足を補っている曲が一番良いですね。

 あと、この手のバンドにしては珍しく収録曲は全てオリジナル曲で、Gibbons姉妹の姉のDanniが一人で書いているというのには驚きました。前述の“With Love”の他にもポップな“Can't Touch”やトラッドロック調の“Half A Bowl Of Cereal”も良いですし、Danniの輪唱風(?)のバックコーラスが印象的な“5 Foot”もいい曲です。Danniはこのアルバムのプロデュースも手がけていますし、顔はあまり可愛くないけど(コラ!)、音楽的才能は素晴らしいものがあると思いますね。ホント将来が楽しみです。

[ 関連エントリ ]
*今年のCropredyはヤバイ
*日本の文化

2005年10月29日11時16分08秒
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「Piece By Piece」 / ケイティ・メルア
B000ALLLHU「Piece By Piece」
Katie Melua




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 グルジア出身の歌姫ケイティ・メルァの2ndアルバム。1曲目の“Shy Boy”を聴いて一瞬「アレっ?」って思いましたが、次の“Nine Million Bicycles”は大ヒットしたデビュー曲“The Closets Thing To Crazy”路線の曲だったので一安心。ただ、タイトルそのままにブルージーな“Blues In The Night”や“On The Road Again”、ジャズ・ソウル風味の入った“Shy Boy”や“Blue Shoes”、フォーキーな“Halfway Up The Hindu Kush”といった曲があるので、少し違和感を感じるのも確かです。確かに前作にも“My Aphrodisiac Is You”や“Learnin' Blues”などのブルージーな曲はありましたけど、今回はそういったルーツ色の濃い曲が半数近くに増えています。楽曲に幅を持たせたという見方も出来ますが、“The Closets Thing To Crazy”タイプの曲とは明らかに色が違うのでアルバム全体の印象は少し散漫な印象が残ります。

 でも、曲単位で見るといい曲はたくさんあって、ケイティのブレイン兼プロデューサーのマイク・バットのペンによる“Nine Million Bicycles”や“Thank You Stars”ではファンの期待するケイティ・メルア節が堪能できます。また、ケイティの自作曲は今回は4曲(+マイクとの共作が1曲)あるのですが、4曲とも素晴らしい出来で、特に“Piece By Piece”と“Spider's Web”は私のお気に入りです。“Spider's Web”のサビの何とも言えないキュートで物悲しい歌声を聴くと思わず身悶えしてしまいます。

 ケイティはこれだけ良い曲を書けるんだから、全ての曲を自分で書いても良いんじゃないかと思いますね。というのも、収録曲を作曲者別に見ると、マイクは従来のムーディーでドリーミーなポップ曲とブルージー/ジャジーな曲の両方を書いていますが、対するケイティ書いた曲は従来のムーディーな曲に少し起伏を付けたって感じの曲ばかりなんですよね。マイクとしては彼女のボーカルをブルージー/ジャジーな方向で活かそうと考えているのか、或いはアルバムに多彩な曲を収録した方が良いと考えているのかもしれませんが、私的には少し甘くてムーディーな曲の方がケイティの粘っこさと透明感を兼ね備えたボーカルに合っていると思います。

 ちなみに、このアルバムは収録曲が全てシンプルで短いのも良いです。全12曲で44分なので、1曲4分以下というコンパクトさ。今時のポップアルバムでは珍しいですよね。

2005年10月19日18時24分52秒
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「LIVE AND DANGEROUS / THIN LIZZY
「LIVE AND DANGEROUS」
THIN LIZZY





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 今年発売されたTHIN LIZZYのライブDVD。名ライブ盤として有名な「LIVE AND DANGEROUS」と同名ですが、いくつか会場での音源をまとめていたアルバム版とは違ってこれは一つの公演を収録したものです。THIN LIZZYのライブ映像は昔WOW WOWでやっていたジョン・サイクス時代のものしか見たことがなかったのですが、やっぱりTHIN LIZZYはこの4人が揃っていた頃が一番良かったということを再認識しました。スコット・ゴーハムとブライアン・ロバートソンの攻撃的かつ華麗なツインリードはエキサイティングですし、ブライアン・ダウニーのタイトで小刻みなドラミングも最高です。

 そして、何と言っても今は亡きフィル・ライノット。汗をしたたらせながら“Still In Love With You”を熱唱する姿はカッコ良すぎです。また、実は私はフィルのベースも好きなんですが、このDVDは音がかなりクリアなので、“Emerald”でのタイトなベースとか“Still In Love With You”での歌うようなメロディアスなベースラインとかがしっかり聞こえるのが嬉しいです。ベーシストとしてのフィルってあまり評価されてないみたいですけど、個人的にはセンスという点ではかなり高く評価しています。

 あと、THIN LIZZYってジョン・サイクスが参加した「Thunder And Lightning」でメタル風のサウンドになったって言われていますけど、この頃からかなりヘヴィだったんだなぁということに気づきました。特にリズム隊の刻むフレーズはこの時点で十分にメタリックです。

2005年10月17日01時16分15秒
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