○角川歴彦本部員 例えば、CDの場合、iPodが、今、非常に脚光を浴びておりますけれども、それによってアメリカなども非常に本来のレコードが売れなくなってしまって、タワーレコードが倒産の憂き目に遭っていると。誰がタワレコの倒産はiPodが原因だと言ったんでしょうかね?タワレコの倒産が発表された時はネットショッピングの普及が原因だと報道されていましたし、実際タワレコの業績悪化はiPodが普及する遙か前の2002年頃から噂されていました。Amazonが台頭するのに歩調を合わせたかのように、その頃からMusiclandやWherehouseといった大手レコードチェーンが次々に倒産していってたのもその事実を裏付けています。この背景にはAmazonなどのネットショップの普及と共に、Wal-MartやTargetといったスーパーチェーンが大々的にCDの安売りを行うようになり、ヒット作品しか買わないようなカジュアル層がレコード店から奪われたこともあります。iTMSの影響はそりゃ確かにあるでしょうけど、それ以前からタワレコ自体はもうボロボロの状態だったハズです。
○牛尾治朗座長 CDそのものの売上は断然減っていますね。
また、アメリカの音楽CDの売り上げ枚数は減少傾向にあると言われてますが、前年比で数%ですから断然減っているというほどではありませんし、その一方でネット配信での売り上げは前年比数100%というペースで劇的に伸びています。また、DVDの販売数も激増しており、音楽CDの代わりに映画のDVDを買うという人も増えています。デジタルコンテンツ全般の調査会なら、音楽CDの増減だけに注目するのではなくて、コンテンツ市場全体の流れ見て語るべきでしょうし、そういった流通形態の変化や娯楽の多様化といったことを無視して、CDの売り上げ枚数だけで全て語るってのは間違っていると思います。それは、日本でもアメリカでも同じです。
○角川本部員 ですから、今、iPodが非常に話題になっていますけれども、iPodによって実演家たちに幾ら還元されるかということを考えますと、非常に微々たる金額ではないかと。もうiPodを発明した会社は(アップル)非常に空前の利益を上げていながら、作曲家、作詞家に対して還元されている金額は幾らなのかという調査を一回この会ですべきだと思います。じゃあ音楽CDの売り上げから作曲家、作詞家に還元されている金額の割合も調べてiTMSと比べてみて下さいよ。金額ではなくて割合を比べて初めて意味があるってもんでしょ。ホントに金しか見てない人たちですね。正確な比率は知りませんけど、問屋や小売店の利益がCDの価格の半分近くを占めていることを考えると、“中抜き”なiTMSはアーティストに優しいビジネスモデルだと思いますけどね。
そもそも、アップルは携帯プレイヤーであるiPodの売り上げを作曲家や作詞家に還元する義務はなく、還元する義務があるのはiTMSからの利益でしょ。他にもiPodとiTMSを同一視した発言が多々ありますし、こういう場でそんないい加減な言葉の運用をすること自体問題があると思います。発言者のレベルの低さがよく分かりますね。そうかと思ったら、自分たちに都合の良いときだけ区別して、iTMSからもiPodからも金を取れと言ったりするから余計にたちが悪い人たちです。
○牛尾座長 人類はITで滅びるという説もありますが、私もそう思っているんですけれども。滅びるのはアンタのような頭の固い既得権益にしがみついている連中だけですよ。さっさと滅んで下さい。
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